北海道で配信されている安全・安心メールマガジン

平成３０年０９月０４日０５時０８分
札幌管区気象台発表

北海道地方では、非常に強い台風第２１号の影響により、４日夜遅くから５日にかけて大荒れとなる見込みです。暴風や高波、大雨による低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒してください。

＜気象概況＞
　非常に強い台風第２１号は、４日３時には種子島の東約１８０キロにあっ
て、１時間におよそ３０キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は９４
５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６
０メートルで中心から半径１７０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風
となっています。
　台風第２１号は、その後、日本海を北上し２４時間後の５日３時には小樽
市の西約１５０キロの北緯４３度０５分、東経１３９度１０分を中心とする
半径１５０キロの円内に達する見込みです。

＜防災事項＞
　北海道地方では、非常に強い台風第２１号の影響により、４日夜遅くから
５日にかけて、南東のち南の風が非常に強く、海は大しけとなるでしょう。
また、雷を伴った激しい雨が降り、５日未明から明け方にかけては非常に激
しい雨が降って大雨となる見込みです。暴風や高波、大雨による低い土地の
浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒してください。台風は速度を上げ
ながら北海道地方に近づくため、４日夜には急速に雨や風が強まり、波が高
まるおそれがあります。今後の台風の動きに留意してください。
　また、５日にかけて、竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうのおそれがあ
ります。屋外の活動や農作物の管理などに注意してください。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど、安全確保に努めてください。

＜風の予想＞４日から５日の最大風速（最大瞬間風速）
　日本海側　南東のち南の風
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　２８メートル（４０メートル）
　太平洋側西部　南東のち南の風
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　２５メートル（３５メートル）
　オホーツク海側、太平洋側東部　南東のち南の風
　　陸上　１８メートル（３０メートル）
　　海上　２３メートル（３５メートル）

＜波の予想＞４日から５日の波の高さ
　日本海側、太平洋側西部　　　　６メートル
　太平洋側東部、オホーツク海側　５メートル
　太平洋側ではうねりを伴う。

＜雨の予想＞
４日６時から５日６時までの１時間雨量の最大値
　日本海側南部、太平洋側　　　　５０ミリ
　日本海側北部、オホーツク海側　４０ミリ
４日６時から５日６時までの２４時間雨量
　太平洋側西部　　　　　　　　１８０ミリ
　日本海側南部、太平洋側東部　１５０ミリ
　日本海側北部　　　　　　　　１００ミリ
　オホーツク海側　　　　　　　　７０ミリ

　今後、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報などに
留意してください。

　次の北海道地方気象情報は、４日１１時頃に発表の予定です。