[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.846196)

平成３０年０３月０９日０５時００分
札幌管区気象台発表

太平洋側とオホーツク海側では、９日は河川の増水や氾濫、高波、暴風に警戒してください。北海道地方では、大雨や雪解けによる低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水、なだれに十分注意してください。

＜気象概況＞
　前線を伴った低気圧が日本海北部を発達しながら北東へ進んでおり、９日
朝には北海道付近に達し、９日午後にはオホーツク海へ進む見込みです。前
線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、上空約１５００メート
ルでは５月中旬から下旬並みの気温となるでしょう。また、気圧の傾きも大
きくなり、９日は非常に強い風が吹き、太平洋側の海は大しけとなる見込み
です。

＜防災事項＞　
　北海道地方では、太平洋側を中心に１時間に約２０ミリの強い雨が降って
おり、気温の上昇に伴い雪解けも進んで、河川の増水している所があります
。引き続き９日昼過ぎにかけて、断続的に激しい雨が降るとともに、９日日
中は気温がさらに上昇して雪解けが進む見込みです。
　太平洋側東部では、９日昼過ぎまで河川の増水や氾濫に警戒してください
。北海道地方では、積雪が平年よりもかなり多くなっている所があるため、
大雨や急速な雪解けによる低い土地の浸水、道路の冠水や土砂災害、河川の
増水、なだれに十分注意してください。雨により雪の重みが増して、農業施
設等が倒壊するおそれもあります。
　太平洋側では、９日朝から夜のはじめ頃まで、うねりを伴う高波や越波に
よる沿岸付近の施設等への被害に警戒してください。太平洋側東部とオホー
ツク海側南部では、９日朝から昼過ぎにかけて、暴風にも警戒してください
。
　北海道地方では、流氷の動きが激しくなるので注意してください。

＜雨の予想＞
　９日６時から１０日６時までの２４時間降水量
　　太平洋側　　　　　　　　　１００ミリ
　　日本海側、オホーツク海側　　６０ミリ

＜波の予想＞
　９日の波の高さ
　　太平洋側　７メートル
　うねりを伴う見込みです。

＜風の予想＞
　９日の最大風速（最大瞬間風速）
　　太平洋側、オホーツク海側　南の風
　　　　陸上２０メートル（３５メートル）
　　　　海上２３メートル（３５メートル）
　　日本海側　北または北西の風
　　　　陸上１５メートル（３０メートル）
　　　　海上１８メートル（３０メートル）

＜雨の実況＞（アメダスによる速報値）
　降り始め（８日１５時）から９日４時までの降水量
　　胆振地方　白老町森野　　　１０３．０ミリ
　　石狩地方　千歳市支笏湖畔　　９５．０ミリ

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。

　この情報は、「大雨と融雪及び高波に関する北海道地方気象情報　第４号
」を引き継ぐものです。
　次の北海道地方気象情報は、９日１１時頃に発表する予定です。