[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.517013)

平成２８年０８月３０日１７時０７分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、引き続き３１日昼過ぎまで高波に、３１日朝にかけて大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、暴風、高潮に厳重に警戒してください。

＜気象概況＞
　大型で強い台風第１０号は、３０日１６時には石巻市の東南東約６０キロ
の北緯３８度０５分、東経１４１度５５分にあって、１時間におよそ４０キ
ロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は９６５ヘクトパスカル、最大風
速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで中心の北東側２２０キロ
以内と南西側１１０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっていま
す。また、中心の南側６００キロ以内と北側４４０キロ以内では風速１５メ
ートル以上の強い風が吹いています。
　台風第１０号は、まもなく東北地方に上陸し、その後北西へ進んで３１日
には日本海に達し、温帯低気圧に変わる見込みです。

＜防災事項＞
　北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、断続的に激しい雨が降り、３
０日夜遅くからは非常に激しい雨の降る所があるでしょう。２９日からの雨
で地盤の緩んでいる所や河川の増水している所があります。３１日朝にかけ
て、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫に厳重に警
戒してください。
　太平洋側では、３０日夜遅くまで東または南東の猛烈な風の吹く所があり
、人が立っていられないほどの危険な暴風となるため厳重に警戒してくださ
い。海は３０日夜遅くまでうねりを伴い猛烈なしけとなり、３１日昼過ぎに
かけて、大しけが続くでしょう。高潮及び高波や越波による海岸付近の施設
への被害に厳重に警戒してください。
　なお、風や波、大雨、高潮は台風の接近とともに急激に強まり、ピークは
３０日夜から３１日明け方にかけての見込みです。　

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に警戒してください。

＜雨の予想＞
３０日１８時から３１日１８時までの１時間雨量の最大値
（ピークは３０日夜遅くから３１日未明）
　太平洋側　　　　６０ミリ
　日本海側南部　　５０ミリ
　その他の地域　　３０ミリ
３０日１８時から３１日１８時までの２４時間雨量
　太平洋側　　　２００ミリ
　日本海側南部　１５０ミリ
　その他の地域　１２０ミリ

＜波の予想＞
３１日にかけて予想される波の高さ
（ピークは３０日夜遅く）
　太平洋側西部　　９メートル　うねりを伴う
　太平洋側東部　　８メートル　うねりを伴う
　その他の海域　　５メートル

＜風の予想＞
３１日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）　東または南東の風
（ピークは３０日夜遅くにかけて）
　太平洋側西部
　　陸上　２５メートル（３５メートル）
　　海上　３０メートル（４５メートル）
　日本海側南部
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　３０メートル（４５メートル）
　その他の地域　
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　２５メートル（３５メートル）

＜潮位の予想＞
３０日から３１日の最高潮位
（ピークは３０日夜遅くから３１日未明）
　太平洋側西部　標高　１．２メートル

＜雨の実況＞
２９日０時から３０日１６時までの雨量（アメダスによる速報値）
　十勝地方　中札内村上札内　　　１３８．５ミリ
　釧路地方　釧路市阿寒町中徹別　１０６．５ミリ

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、３０日２３時頃に発表する予定です。