[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.516521)

平成２８年０８月３０日１１時５２分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、３０日昼過ぎから３１日にかけて、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、暴風、高波、高潮に厳重に警戒してください。

＜気象概況＞
　強い台風第１０号は、３０日１０時には、福島県いわき市の南東約１８０
キロの北緯３６度０５分、東経１４２度３０分にあって、１時間におよそ３
５キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は９６５ヘクトパスカル
、最大風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心の東側１
７０キロ以内と西側７０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となって
います。
　今後、台風第１０号は温帯低気圧の性質を帯び、三陸沖を進み、北日本に
接近するでしょう。３０日昼過ぎから夕方にかけて、強い勢力を保ったまま
暴風域を伴い東北地方に上陸する見込みです。３１日には日本海に進むでし
ょう。

＜防災事項＞
　北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、断続的に激しい雨が降り、３
１日夜遅くからは非常に激しい雨の降る所があるでしょう。また、東よりの
非常に強い風が吹き、３０日夕方から海上で猛烈な風の吹く所がある見込み
です。太平洋側の海は、３０日昼過ぎから、うねりを伴い大しけとなるでし
ょう。大雨による低い土地の浸水や土砂災害、暴風、高潮や高波、越波によ
る海岸付近の施設への被害に厳重に警戒してください。特に、太平洋側西部
の陸上では、人が立っていられないほど風が吹くため外出は危険です。
　また、北海道地方では、引き続き３１日にかけて、大雨による低い土地の
浸水や土砂災害、河川の増水、強風、高波、高潮、落雷や突風に十分注意し
てください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に警戒してください。

＜雨の予想＞
３０日１２時から３１日１２時までの１時間雨量の最大値
（ピークは３０日夜遅くから３１日未明）
　太平洋側　　　６０ミリ
　日本海側南部　５０ミリ
　その他の地域　３０ミリ

３０日１２時から３１日１２時までの２４時間雨量
　太平洋側、日本海側南部　２００ミリ
　その他の地域　　　　　　１５０ミリ

＜波の予想＞
３１日にかけて予想される波の高さ
（ピークは３０日夜のはじめ頃から３１日明け方）
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　その他の海域　　５メートル

＜風の予想＞
３１日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）　東の風
（ピークは３０日夜のはじめ頃から夜遅く）
　太平洋側西部
　　陸上　２５メートル（３５メートル）
　　海上　３０メートル（４５メートル）
　日本海側南部
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　３０メートル（４５メートル）
　その他の地域　
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　２５メートル（３５メートル）

＜潮位の予想＞
３０日から３１日の最高潮位
太平洋側西部　標高　１．２メートル
　（ピークは３０日夜遅くから３１日未明）

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、３０日１７時頃に発表する予定です。