[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.514488)

平成２８年０８月２８日１６時４６分
札幌管区気象台発表

北海道地方では、２９日から３１日にかけて、気圧の谷や台風第１０号の影響で大雨や荒れた天気となり太平洋側の海は大しけとなるでしょう。また、台風第１０号の動向によっては大荒れの天気となるおそれがあります。

＜気象概況＞
　大型で非常に強い台風第１０号は、２８日１５時には日本の南の北緯２７
度４０分、東経１３７度５０分にあって、１時間におよそ３０キロの速さで
北東へ進んでいます。中心の気圧は９４０ヘクトパスカル、中心付近の最大
風速は４５メートル、最大瞬間風速は６５メートルで中心の南東側１５０キ
ロ以内と北西側１１０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となってい
ます。また、中心の南東側６５０キロ以内と北西側３９０キロ以内では風速
１５メートル以上の強い風が吹いています。
　台風第１０号は、２９日にかけて日本の南から日本の東を北東に進み、３
０日は北西に進路を変えて、強い勢力を保ち暴風域を伴ったまま北日本から
東日本に接近し、上陸するおそれがあります。３１日には、日本海に進むで
しょう。
　また、２９日から３０日にかけて、北海道付近は気圧の谷の中となり、暖
かく湿った空気が流入するでしょう。

＜防災事項＞
　気圧の谷の影響で、太平洋側を中心に、２９日昼過ぎから３０日にかけて
、激しい雨が降る見込みです。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に十
分注意してください。
　台風第１０号の接近に伴い、３０日から３１日にかけて、太平洋側の海で
は、うねりを伴い大しけとなりますので、高波に警戒してください。また、
北海道地方では、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、強風
、高波に十分注意してください。
　なお、台風第１０号の動向によっては、北海道地方では、３０日から３１
日にかけて大荒れの天気となるおそれがあります。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に十分注意してください。

＜雨の予想＞
２８日１８時から２９日１８時までの１時間雨量の最大値
太平洋側　　　　３０ミリ
２８日１８時から２９日１８時までの２４時間雨量
太平洋側　　　１００ミリ
２９日１８時から３０日１８時までの２４時間雨量
北海道地方　　１００ミリから２００ミリ

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２９日５時頃に発表する予定です。