[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.508806)

平成２８年０８月２２日１１時０３分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、前線や台風第９号の影響により、引き続き２３日にかけて大雨による土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。また、２３日は暴風や高波にも警戒してください。

＜気象概況＞
　強い台風第９号は、２２日９時には三宅島付近の北緯３４度１０分、東経
１３９度２５分にあって、１時間におよそ２０キロの速さで北へ進んでいま
す。中心の気圧は９７５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３５メート
ル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心から半径７０キロ以内では風速２
５メートル以上の暴風となっています。
　２２日は低気圧からのびる前線が北海道付近に停滞し南から暖かく湿った
空気が流入するため、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。また、２
３日は東北地方を北上した台風第９号が北海道に接近・通過する見込みです
。

＜防災事項＞
　北海道地方では、これまでの雨により土砂災害の危険度が高まっており、
河川の増水している所もあります。
　２２日は前線の影響で雷を伴なった激しい雨となり、日本海側では非常に
激しい雨の降る所があるでしょう。
　２３日は台風第９号の接近・通過に伴い、北海道の広い範囲で非常に激し
い雨が降る見込みです。土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に
厳重に警戒してください。また、風も急激に強まり、太平洋側とオホーツク
海側では、南または南東の風が非常に強くなり、海はうねりを伴い大しけと
なる見込みです。暴風や高波に警戒してください。
　２３日にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうのおそれもあり
ますので、農作物の管理や屋外の活動などに注意が必要です。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど、安全の確保に努めてください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に警戒してください。

＜雨の予想＞
２２日１２時から２３日１２時までの１時間雨量の最大値
　日本海側、オホーツク海側　６０ミリ
　太平洋側　　　　　　　　　５０ミリ
２２日１２時から２３日１２時までの２４時間雨量
　日本海側、太平洋側　　　２００ミリ
　オホーツク海側　　　　　１５０ミリ

＜風の予想＞
２３日の最大風速（最大瞬間風速）
　太平洋側、オホーツク海側
　　南または南東の風
　　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　　海上　２５メートル（３５メートル）
　日本海側
　　西または南西の風
　　　陸上　１５メートル（３０メートル）
　　　海上　１８メートル（３０メートル）

＜波の予想＞
２３日に予想される波の高さ
　太平洋側　　　　７メートル　うねりを伴う
　オホーツク海側　４メートル　
　
＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報に
留意してください。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームペー
ジ等の最新の台風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２２日１６時頃に発表する予定です。