[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.507287)

平成２８年０８月２０日１６時１１分
札幌管区気象台発表

北海道地方は前線や台風第１１号の影響により、２１日にかけて大雨による土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意してください。

＜気象概況＞
　台風第１１号は、２０日１５時には日本の東の北緯３４度２０分、東経１
４５度４０分にあって、１時間におよそ４０キロの速さで北西へ進んでいま
す。中心の気圧は９９４ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は１８メート
ル、最大瞬間風速は２５メートルで、中心の北東側３９０キロ以内と南西側
２２０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています。
　台風第１１号は、２１日には東北地方の太平洋側沿岸部を北上し、北海道
に上陸するおそれがあります。また、北海道付近に活発な前線があって、２
１日にかけて停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流入
し、２１日は台風が北海道に接近するため、大気の非常に不安定な状態が続
くでしょう。

＜防災事項＞
　北海道地方は、雷を伴って非常に激しい雨の降っている所があります。引
き続き２１日にかけて、局地的に雷を伴い非常に激しい雨が降るでしょう。
大雨による土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増
水やはん濫に警戒してください。
　太平洋側の海は、うねりを伴い次第に高くなり、２１日はしけるでしょう
。高波にも注意してください。
　２１日にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうのおそれもあり
ますので、農作物の管理や屋外の活動などに注意が必要です。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど、安全の確保に努めてください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に注意してください。

＜雨の予想＞
２０日１８時から２１日１８時までの１時間雨量の最大値
　日本海側、オホーツク海側　　６０ミリ
　太平洋側　　　　　　　　　　５０ミリ
２０日１８時から２１日１８時までの２４時間雨量
　太平洋側　　　　　　　　　１８０ミリ
　日本海側、オホーツク海側　１５０ミリ
２１日１８時から２２日１８時までの２４時間雨量
　北海道地方の多い所　　１００から１５０ミリ

＜波の予想＞
２１日にかけて予想される波の高さ
　太平洋側　５メートル　うねりを伴う

＜雨の実況＞
１９日１５時から２０日１５時までの１時間雨量の最大値
（アメダスによる速報値）
　空知地方　赤平　　　　　　５２．０ミリ（２０日１２時４１分）
　上川地方　旭川市宮前１条　４８．０ミリ（２０日１２時５９分）
（解析雨量による速報値）
　空知地方　新十津川町付近　約７０ミリ（２０日０８時３０分）
　上川地方　東川町付近　　　約６０ミリ（２０日１２時００分）

１９日１５時から２０日１５時までの雨量（アメダスによる速報値）
　空知地方　赤平　　　　　　１２６．５ミリ
　上川地方　旭川市宮前１条　１１６．０ミリ

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報に
留意してください。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームペー
ジ等の最新の台風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２１日５時頃に発表する予定です。