[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.173036)

平成２６年０９月１０日１１時１３分
札幌管区気象台発表

胆振地方の登別市付近では、解析雨量によると１０日９時３０分までの１時間に約１１０ミリの猛烈な雨。太平洋側西部と日本海側南部では、１０日夕方まで大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川のはん濫に厳重に警戒してください。

＜気象概況＞
　北海道付近は１１日にかけて気圧の谷の中となるでしょう。上空に寒気が
入り、大気の状態が非常に不安定となっています。

＜防災事項＞
　太平洋側西部と日本海側南部では、１０日夕方にかけて、局地的に雷を伴
って猛烈な雨が降る見込みです。特に胆振地方の登別市カルルスでは、１時
間雨量の最大値が観測史上１位の値を更新するなど記録的な大雨となってい
ます。大雨による低い土地の浸水や土砂災害、洪水の危険度が高まっていま
すので河川のはん濫に厳重に警戒してください。

　また、北海道地方は、引き続き１１日にかけて局地的に雷を伴った激しい
雨が降る見込みです。大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、
竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに十分に注意してください。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど安全の確保に努めてください。

＜雨の実況＞
９日１２時から１０日１０時までの雨量
（アメダスによる速報値）
　胆振地方　白老町森野　　　２３５．０ミリ
　　　　　　登別市カルルス　２０８．０ミリ
　１時間雨量の最大値
（アメダスによる速報値）
　胆振地方　登別市カルルス　　５４．５ミリ（１０日０７時２６分）
　　　　　　白老町森野　　　　４８．０ミリ（１０日０６時０９分）
　登別市カルルスでは１９８５年の観測開始以来第１位の１時間雨量を記録
しました。
（解析雨量による速報値）
　胆振地方　登別市付近　　　　約１１０ミリ（１０日０９時３０分）
　　　　　　白老町付近　　　　約１２０ミリ（１０日０６時３０分）

　解析雨量によれば、９日１０時から１０日１０時までに白老町付近で約６
００ミリの雨が降りました。

＜雨の予想＞
　これから１０日夕方までの１時間雨量の最大値
　　太平洋側西部　　　８０ミリ
　　日本海側南部　　　５０ミリ
　　日本海側北部　　　３０ミリ

　１０日１２時から１１日１２時までの２４時間雨量
　　太平洋側西部　　３００ミリ
　　日本海側　　　　１００ミリ

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する警報や注意報、気象情報、竜巻
注意情報に留意してください。
　この情報は、「大雨に関する北海道地方気象情報　第３号」を引き継ぐも
のです。
　次の北海道地方気象情報は、１０日１６時頃に発表の予定です。