[愛媛県警察　安全・安心メールマガジン] 防災・防犯 (No.2504734)

令和７年１２月１９日、伯方署管内で、警察官等をかたるオレオレ詐欺の被害を認知しました。



【被害の状況】

　令和７年１１月１９日、今治市在住の５０歳代女性の携帯電話機に、自動音声ガイダンスの電話がかかり、音声に従い番号を押すと、携帯電話会社の社員を名乗る甲男に電話がつながり、「あなた名義で携帯電話が契約され、長野県で詐欺の迷惑メールでの被害届が出されています。」「このままではあなたが使っている携帯電話も停まってしまいます。」「この件は長野県警が対応しており、このまま警察に電話を繋ぎます。」と言われました。

　そして、長野県警察の警察官を名乗る乙男に電話が代わり、「あなたは詐欺の容疑者になっています。」「あなた名義の銀行口座が詐欺に使われているようです。」などと言われ、ビデオ通話で甲男から警察手帳のようなものを見せられたことから、乙男を本当の警察官と信用しました。

　その後、乙男から「知り合いの検察官に優先調査をお願いしてみる。」などと言われ、翌１０日、検察官を名乗る丙男から電話があり、「保釈金２２０万円が必要になるので、すぐに支払ってください。」などと言われたことから、これを信用した女性は、同日、インターネットバンキングで指定された口座に２２０万円を振り込みました。

　さらに、乙男から、「あなたのお金がマネーロンダリングに関係していないか確認しないといけない。」「一旦、全てのお金を預けてください。」「調査の後でお返しします。」などと電話があったことから、これを信用した女性は、同月１７日、同様の方法で乙男に指定された口座に５１０万円を振り込み、それぞれだまし取られました。



【被害防止広報】

〇　ニセ警察詐欺による被害が急増しています。「逮捕を免れるためには資産を調べる必要がある。」などと資金調査を名目とし、被害者の全財産をだまし取ろうとするため、一件当たりの被害額が急増しています。

〇　犯人側が、「守秘義務が課せられている。」などと被害者を脅すことで、周囲に相談できない状況を作って孤立させ、被害に気付きにくい状況を作り出します。

〇　電話で警察官等を名乗っていても、お金の話になれば詐欺を疑い、一旦電話を切って、相手が名乗った警察署にかけ直して確認するなどの対応をしてください。



※特殊詐欺の被害は県内各地で発生するおそれがあるため、発生地以外の市町の方にも配信しています。