[愛媛県警察　安全・安心メールマガジン] 防災・防犯 (No.2291886)

令和６年１２月１６日、松山東警察署管内で、副業を入口とした架空料金請求詐欺の被害を認知しました。



【被害の概要】

　令和６年１０月上旬、松山市在住の２０歳代男性がスマートフォンでＳＮＳ上で、「簡単に稼げる副業」などと書かれた広告を見つけ、表示されたアドレスにアクセスすると、別のＳＮＳに誘導され、「動画を視聴してスクリーンショットを送れば報酬がもらえる。」などとメッセージがあり、男性が副業を申し込むと、さらに別のＳＮＳに誘導され、日本人名を名乗る甲とやり取りをするようになりました。

　そして、同人から、インターネット上の取引所へのアカウント登録を指示されたことから、そのとおりに登録し、動画を視聴してスクリーンショットを甲に送ると、同取引所内の残高が増加し、実際に男性の口座に数回に分け数万円の報酬が振り込まれたことから、本当に稼げる副業と信用するようになりました。

　すると、甲から、「今後は高額報酬課題に参加してもらう必要がある。」「手数料が必要だが、手数料以上の額が手に入る。」などと勧められたため、男性は同月１６日から同月２１日の間、４回にわたり、指定された口座に合計約５万円を振り込みました。

　その後、甲から取引所での仮想通貨取引を指示され、「あなたの操作ミスによるデータ修復費用が必要」などと言われ、さらに同じＳＮＳ内の引出し担当者を名乗る乙から、「高額報酬課題の遅延金が必要」「これまでの報酬を引き出すには手数料が必要」などと言われたため、同年１１月５日から同月１３日までの間、５回にわたり、甲及び乙から指定された口座に合計約１９５万円を振り込み、それぞれだまし取られました。



【被害に遭わないためのポイント】

〇副業の名目で少額のお金を儲けさせて信用させた上、高額報酬をうたって大金をだまし取る詐欺が多発しています。

〇ＳＮＳアプリのインストールを求められた場合、そのアプリが安全なものか確認してください。

〇インターネット上のやり取りだけの間柄で大金を稼ぐことができるような話は詐欺の可能性が高いので注意してください。



※特殊詐欺の被害は県内各地で発生するおそれがあるため、発生地以外の市町の方にも配信しています。