[メールけいしちょう] 防災・防犯 (No.2488249)

いわゆる SNS 型投資詐欺の多額な被害がまた発生しました。以前テレビ局を買収しようとするなど、有名起業家を名乗る嘘のLINEアカウントによる投資募集でLINEに誘導する手口です。
そもそも「必ず儲けが出る投資」などこの世に存在する訳がありません。
また、投資する商品や案件にもよりますが、一般的には、短期的に高額な利益が出るものはなく、安定的な利益を生むには一定の期間を要するものです。
今回詐欺の手口に出てきた投資アプリの名称は、昨年秋に驚愕の高利回りを謳って資金を集め、債権者九千人、負債総額８５０億円を出して破産に至った投資会社と同名でした。△△△△合同会社に資金を集め、シンガポールの関連会社により投資を実行するスキームで、金融商品取引業の登録がないのに、前記合同会社の社員権を販売する手法で資金調達を行っていました。
この会社と同名のアプリを使うことが、今回の嘘の中心部分となっています。
誰でも知っている著名な起業家の名前を使ったり動画をSNS上で見たとしても、それはAIにより作られた偽装動画の可能性も十分にあります。社会の利便性が高まり、生活が豊かになる一方で、目に見えるものにも欺されるという危険性と隣り合っているのです。
「高利回り、高利率、ローリスク・ハイリターン、濡れ手に粟」は大きな損失につながる可能性があることを忘れないでください。

《被害の状況》
　被害者は、令和７年１０月２２日フェイスブック上で、「〇〇〇〇の必ず儲けが出る投資」との投稿を見つけ、その投稿に添付されたURLをクリックし、その者のLINEアカウントを追加した。LINEでメッセージを送ったところ、〇〇〇〇を装った相手から「投資についてサポートをしてくれる秘書を紹介する。」と言われ、『山本凛香』という名のアカウントを追加して、同女から投資に関するレクチャーを受けることになった。
　被害者は、同女の指示により投資専用アプリ「EXIA」をダウンロードし、同アプリ上で投資を始めた。同アプリで投資を始めるに際し、投資金を指定された口座に振込送金する必要があったため、インターネットバンキングシステムを介して百万円以上の資金を振込送金した。
　その後、アプリ内で投資残高が増加していることに気づき、山本から「利益が出たならば資金を追加した方がいい。」などと勧められ、別の銀行口座内の資金を振り込む手続きのため、大手銀行の窓口を訪れたところ行員がその投資取引の不審さに気づいて、警察に通報したもの。

【問合せ先】武蔵野警察署 0422-55-0110

◎警視庁防犯アプリ「デジポリス」はこちらから
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html