[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.769655)

平成２９年１０月２３日１１時０７分
札幌管区気象台発表

北海道地方では、台風第２１号の影響により２４日未明まで暴風に、２３日昼過ぎから夜のはじめ頃まで高潮による低い土地の浸水に厳重に警戒してください。また、２４日明け方にかけて高波にも警戒してください。

＜気象概況＞
　超大型の台風第２１号は、２３日１０時には、牡鹿半島の南東約５０キロ
の北緯３８度００分、東経１４２度００分にあって、１時間におよそ７５キ
ロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は９７０ヘクトパスカル、最大
風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルで、中心の北側３９０キ
ロ以内と南側２８０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっていま
す。
　台風第２１号は、暴風域を伴って、三陸沖を北東へ進み、２３日夜までに
は温帯低気圧に変わるでしょう。また、台風は次第に温帯低気圧の性質を帯
びるため、暴風域や強風域が広がり、台風の中心から離れた地域でも、暴風
や強風に警戒・注意が必要です。

＜防災事項＞
　台風第２１号や台風から変わる低気圧の影響で、北海道地方では２４日未
明にかけて北または北東の風が非常に強く、２４日明け方にかけて海はうね
りを伴い大しけとなるでしょう。特に、太平洋側の海上は猛烈な風が吹く見
込みです。
　北海道地方では２４日未明まで暴風に、２３日昼過ぎから夜のはじめ頃ま
で高潮による低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、２４日明け方まで
高波や沿岸施設への被害等に警戒してください。太平洋側の陸上では人が立
っていられないほどの風が吹くため、外出や屋外での行動は危険です。
　また、上空には寒気が流れ込み、太平洋側東部やオホーツク海側、日本海
側北部の内陸を中心に、２４日にかけて湿った雪が降り、平地でも降雪量が
多くなる見込みです。大雪による交通障害や農業施設への被害、電線着雪や
停電に十分注意してください。
　大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、強風、高波、高潮に
も十分注意が必要です。

＜風の予想＞
２３日から２４日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）
　北または北東の風
　太平洋側　　　　陸上　２５メートル（３５メートル）
　　　　　　　　　海上　３０メートル（４５メートル）
　　風のピークは　十勝地方と太平洋側西部は２３日昼前から昼過ぎ
　　　　　　　　　釧路・根室地方は２３日夕方から夜遅く
　日本海側南部　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　　　　　　　　海上　２５メートル（３５メートル）
　オホーツク海側　陸上　１６メートル（３０メートル）
　　　　　　　　　海上　２３メートル（３５メートル）
　日本海側北部　　陸上　１５メートル（３０メートル）
　　　　　　　　　海上　２０メートル（３０メートル）

＜波の予想＞
２３日から２４日にかけて予想される波の高さ
　太平洋側　　　　　８メートル　うねりを伴う
　　波のピークは、十勝地方と太平洋側西部は２３日昼過ぎから夕方
　　　　　　　　　釧路・根室地方は２３日夜のはじめ頃
　日本海側南部　　　６メートル
　オホーツク海側　　５メートル
　日本海側北部　　　４メートル

＜雨の予想＞
２３日１２時から２４日１２時までの２４時間雨量
　日本海側　　　　　　　　　８０ミリ
　太平洋側とオホーツク海側　６０ミリ

＜雪の予想＞
２３日１２時から２４日１２時までの２４時間降雪量
　日本海側とオホーツク海側　４０センチ
　太平洋側　　　　　　　　　３０センチ

＜潮位の予想＞
２３日の最高潮位
　太平洋側東部　標高　１．３メートル
　太平洋側西部　標高　０．９メートル
　　潮位のピークは２３日夕方

　今後、地元気象台・測候所の発表する防災気象情報に留意してください。
　また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台風
情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は２３日１６時頃に発表する予定です。