[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.516088)

平成２８年０８月３０日０５時２０分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、３０日昼過ぎから３１日にかけて大雨による土砂災害、暴風、高波に警戒してください。また、大雨による低い土地の浸水や河川の増水、高潮にも十分注意してください。

＜気象概況＞
　強い台風第１０号は、３０日４時には銚子市の南東約３７０キロの北緯３
３度３５分、東経１４３度５５分にあって、１時間におよそ２０キロの速さ
で北へ進んでいます。中心の気圧は９６５ヘクトパスカル、中心付近の最大
風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで中心の東側１７０キロ
以内と西側７０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　今後、台風第１０号は、温帯低気圧の性質を帯びつつ北上し、北日本や関
東地方に接近するでしょう。３０日昼過ぎから夕方にかけて、強い勢力を保
ったまま暴風域を伴い東北地方に上陸するおそれがあります。３１日には日
本海に進むでしょう。

＜防災事項＞
　北海道地方は、台風第１０号の接近に伴い、３１日にかけて断続的に激し
い雨が降り大雨となるでしょう。大雨による土砂災害に警戒してください。
　また、東よりの非常に強い風が吹き、３０日夜は海上で猛烈な風の吹く所
がある見込みです。太平洋側の海は、３０日昼過ぎから、うねりを伴い大し
けとなるでしょう。暴風や高波にも警戒してください。
　また、北海道地方では、引き続き３１日にかけて、大雨による低い土地の
浸水や土砂災害、河川の増水、強風、高波、高潮、落雷や突風に十分注意し
てください。
　なお、風や波、大雨、高潮は３０日夜から３１日明け方にかけてピークと
なる見込みです。早めの備えが必要です。　

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に警戒してください。

＜雨の予想＞
３０日６時から３１日６時までの１時間雨量の最大値
　太平洋側、日本海側南部　　　　４０ミリ
　日本海側北部、オホーツク海側　３０ミリ

３０日６時から３１日６時までの２４時間雨量
　太平洋側　　　２５０ミリ
　その他の地域　１５０ミリ

＜波の予想＞
３１日にかけての波の高さ
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　その他の海域　　５メートル

＜風の予想＞
３１日にかけての最大風速（最大瞬間風速）　東の風
　日本海側南部、太平洋側西部
　　陸上　２５メートル（３５メートル）
　　海上　３０メートル（４５メートル）
　その他の地域　
　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　海上　２５メートル（３５メートル）

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、３０日１７時頃に発表する予定です。