[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.514930)

平成２８年０８月２９日１１時２２分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、台風第１０号の影響により、３０日から３１日にかけて暴風や高波に警戒してください。また、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、高潮にも十分注意してください。

＜気象概況＞
　大型で非常に強い台風第１０号は、２９日９時には八丈島の南南東約３５
０キロの北緯３０度２５分、東経１４１度３５分にあって、１時間におよそ
２５キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は９４５ヘクトパスカル
、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６０メートルで
中心の南東側１５０キロ以内と北西側１１０キロ以内では風速２５メートル
以上の暴風となっています。
　台風第１０号は、２９日夜にかけて日本の東を北東に進み、３０日は次第
に温帯低気圧の性質を帯びつつ進路を北北西に変え、３０日夜から３１日朝
にかけて東北地方を通過した後、日本海へ進む見込みです。
　また、２９日から３０日にかけて、北海道付近は気圧の谷の中となり、暖
かく湿った空気が流入するでしょう。

＜防災事項＞
　台風第１０号の接近に伴い、３０日から３１日にかけて非常に強い風が吹
き、太平洋側の海は３０日昼過ぎから、うねりを伴い大しけとなる見込みで
す。暴風や高波に警戒してください。
　また、北海道地方では、２９日昼過ぎから３１日にかけて、大雨による低
い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、強風、高波、高潮、落雷や突風に十
分注意してください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に十分注意してください。

＜雨の予想＞
２９日１２時から３０日１２時までの１時間雨量の最大値
　オホーツク海側、太平洋側　４０ミリ
　日本海側　　　　　　　　　３０ミリ
２９日１２時から３０日１２時までの２４時間雨量
　太平洋側　　　　　　　　１５０ミリ
　オホーツク海側　　　　　１２０ミリ
　日本海側　　　　　　　　　８０ミリ
３０日１２時から３１日１２時までの２４時間雨量
　北海道地方　　１００から２００ミリ

＜波の予想＞
３０日に予想される波の高さ
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　その他の海域　　４メートル
３１日も太平洋側ではうねりを伴い大しけが続く見込みです。

＜風の予想＞
３０日に予想される最大風速（最大瞬間風速）　東の風
　北海道地方　　陸上　１８メートル（３０メートル）
　　　　　　　　海上　２５メートル（３５メートル）
３１日は更に風が強まる見込みです。

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２９日１６時頃に発表する予定です。