[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.514737)

平成２８年０８月２９日０５時５５分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、２９日から３１日にかけて、気圧の谷や台風第１０号の影響で荒れた天気となる見込みです。また、３０日から３１日にかけて、太平洋側の海は大しけとなるでしょう。高波に警戒してください。

＜気象概況＞
　大型で非常に強い台風第１０号は、２９日３時には八丈島の南約４２０キ
ロの北緯２９度２５分、東経１４０度３０分にあって、１時間におよそ３０
キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は９４０ヘクトパスカル、中
心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６５メートルで中心の南
東側１５０キロ以内と北西側１１０キロ以内では風速２５メートル以上の暴
風となっています。また、中心の南東側６５０キロ以内と北西側３９０キロ
以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています。
　台風第１０号は、２９日夜にかけて日本の東を北東に進み、３０日は次第
に温帯低気圧の性質を帯びつつ進路を北北西に変え、北日本や関東地方に接
近する見込みです。３０日夕方から夜には、強い勢力で暴風域を伴ったまま
北日本から関東地方に上陸するおそれがあります。３１日には、日本海に進
むでしょう。
　また、２９日から３０日にかけて、北海道付近は気圧の谷の中となり、暖
かく湿った空気が流入するでしょう。

＜防災事項＞
　台風第１０号の接近に伴い、３０日から３１日にかけて海上を中心に非常
に強い風が吹き、太平洋側の海では３０日昼過ぎから、うねりを伴い大しけ
となる見込みです。高波に警戒してください。また、北海道地方では、２９
日昼過ぎから３１日にかけて、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川
の増水、強風、高波、高潮、落雷や突風に十分注意してください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に十分注意してください。

＜雨の予想＞
２９日６時から３０日６時までの１時間雨量の最大値
　オホーツク海側　　４０ミリ
　太平洋側　　　　　３０ミリ
２９日６時から３０日６時までの２４時間雨量
　太平洋側、オホーツク海側　　１５０ミリ
　その他の地方　　　　　　　　　８０ミリ
３０日６時から３１日６時までの２４時間雨量
　北海道地方　　１００から２００ミリ

＜波の予想＞
３０日にかけて予想される波の高さ
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　その他の海域　　４メートル
３１日も太平洋側ではうねりを伴い大しけが続く見込みです。

＜風の予想＞
３０日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）　東の風
　北海道地方　　陸上　１８メートル（３０メートル）
　　　　　　　　海上　２３メートル（３５メートル）
３１日も海上を中心に非常に強い風が吹く見込みです。

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２９日１１時頃に発表する予定です。