[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.508427)

平成２８年０８月２２日０５時１０分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、前線や台風第９号の影響により、引き続き２３日にかけて大雨による土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。また、２３日は暴風や高波にも警戒してください。

＜気象概況＞
　強い台風第９号は、２２日４時には八丈島の西北西約４０キロの北緯３３
度２０分、東経１３９度２５分にあって、１時間におよそ３０キロの速さで
北へ進んでいます。中心の気圧は９７５ヘクトパスカル、中心付近の最大風
速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで中心の東側９０キロ以内
と西側４０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風第１１号は２２日３時にオホーツク海で温帯低気圧に変わりましたが
、２２日はこの低気圧からのびる前線が北海道付近に停滞し南から暖かく湿
った空気が流入するため、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。また
、２３日には東北地方を北上した台風第９号が北海道に接近・通過する見込
みです。

＜防災事項＞
　北海道付近は、現在雨の降り方は弱まっていますが、これまでの雨により
土砂災害の危険度が高まっており、洪水の発生している所もあります。
　２２日は、前線の影響で雷を伴なった激しい雨となり、昼過ぎからは日本
海側で非常に激しい雨が降る見込みです。２３日には台風第９号の接近・通
過に伴い、北海道の広い範囲で非常に激しい雨が降る見込みです。土砂災害
、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。また、
風も急激に強まり海は大しけとなる見込みです。暴風や太平洋側ではうねり
を伴う高波に警戒してください。
　２３日にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうのおそれもあり
ますので、農作物の管理や屋外の活動などに注意が必要です。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど、安全の確保に努めてください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に注意してください。

＜雨の予想＞
２２日６時から２３日６時までの１時間雨量の最大値
　日本海側、オホーツク海側　６０ミリ
　太平洋側　　　　　　　　　５０ミリ
２２日６時から２３日６時までの２４時間雨量
　日本海側　　　　　　　　２００ミリ
　太平洋側　　　　　　　　１５０ミリ
　オホーツク海側　　　　　１２０ミリ
２３日６時から２４日６時までの２４時間雨量
　北海道地方の多い所　　　１００から１５０ミリ

＜風の予想＞
２３日の最大風速（最大瞬間風速）
　太平洋側、オホーツク海側
　　南または南東の風
　　　陸上　２０メートル（３５メートル）
　　　海上　２５メートル（３５メートル）

＜波の予想＞
２３日に予想される波の高さ
　太平洋側　７メートル　うねりを伴う

＜雨の実況＞
１９日１５時から２２日４時までの雨量（アメダスによる速報値）
　根室地方　標津町糸櫛別　　　　　　２２１．０ミリ
　根室地方　羅臼　　　　　　　　　　２１９．５ミリ
　十勝地方　上士幌町ぬかびら源泉郷　１８５．０ミリ
　網走地方　網走市　　　　　　　　　１８３．０ミリ　
　空知地方　滝川　　　　　　　　　　１７８．５ミリ

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　この情報は、「平成２８年　台風第１１号に関する北海道地方気象情報　
第６号」を引き継ぐものです。
　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報に
留意してください。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームペー
ジ等の最新の台風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、２２日１１時頃に発表する予定です。