[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.504506)

平成２８年０８月１７日１１時２２分
札幌管区気象台発表

北海道地方は台風第７号の影響により、１７日夕方から風雨が急激に強まる見込み。１８日にかけて大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、暴風、高波、高潮による低い土地の浸水に警戒してください。

＜気象概況＞
　台風第７号は、１７日１０時には、石巻市の南東約６０キロにあって、１
時間におよそ３５キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は９８０ヘク
トパスカル、中心付近の最大風速は２５メートル、最大瞬間風速は３５メー
トルとなっています。
　台風第７号は、今後暴風域を伴い、１７日は、東北太平洋側の沿岸部を、
温帯低気圧の性質を帯びながら北上し、１７日夕方から夜にかけて北海道地
方に上陸する見込みです。１８日朝にはオホーツク海で温帯低気圧となるで
しょう。

＜防災事項＞
　台風第７号の接近・通過や前線の影響により、北海道地方では１８日にか
けて大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、高潮によ
る低い土地の浸水に警戒してください。
　１７日夕方から夜のはじめ頃にかけては、台風本体の雨雲がかかるため雨
の降り方がさらに強まり、太平洋側では猛烈な雨の降るおそれがあります。
　また、太平洋側を中心に、１７日夕方から海上で猛烈な風が吹き、１８日
にかけて海はうねりを伴い大しけとなる見込みです。暴風やうねりを伴った
高波に警戒してください。太平洋側東部では、１７日夜は高潮による低い土
地の浸水にも警戒が必要です。
　北海道地方では、引き続き１８日にかけて、大気の状態が非常に不安定と
なるため、竜巻などの激しい突風のおそれもありますので、屋外の活動など
に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しのある場合には、頑丈な
建物内に移動するなど、安全の確保に努めてください。落雷や降ひょう、農
作物の管理にも注意してください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に警戒してください。

＜雨の予想＞
１７日１２時から１８日１２時までの１時間雨量の最大値
　太平洋側　　　　　　　　　　８０ミリ
　日本海側、オホーツク海側　　６０ミリ
１７日１２時から１８日１２時までの２４時間雨量
　太平洋側、オホーツク海側　２５０ミリ
　日本海側　　　　　　　　　１５０ミリ

＜波の予想＞
１７日から１８日にかけての波の高さ
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　オホーツク海側　５メートル

＜風の予想＞
１７日の最大風速（最大瞬間風速）
　南東のち西の風
　太平洋側　　　　陸上２３メートル（３５メートル）
　　　　　　　　　海上３０メートル（４５メートル）
　オホーツク海側　陸上２０メートル（３５メートル）
　　　　　　　　　海上２５メートル（３５メートル）
　風の急激な強まりや風向の急変にも留意してください。　

＜潮位の予想＞
１７日夜のはじめ頃から夜遅くまでの最高潮位
　太平洋側東部　標高１．２メートル

＜雨の実況＞
降り始め（１６日０時）から１７日１０時までの１時間雨量の最大値
（アメダスによる速報値）
　　根室地方　根室市納沙布　４２．５ミリ（１７日０時２８分）
（解析雨量による速報値）
　　石狩地方　江別市付近　　　約６０ミリ（１６日２１時３０分）
降り始め（１６日０時）から１７日１０時までの雨量
（アメダスによる速報値）
　　日高地方　様似町幌満　　１３０．５ミリ
　　根室地方　根室市納沙布　１０９．５ミリ
　　胆振地方　白老町森野　　１０６．０ミリ

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報に
留意してください。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームペー
ジ等の最新の台風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、１７日１６時頃に発表する予定です。