[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.503765)

平成２８年０８月１６日１６時２１分
札幌管区気象台発表

台風第７号は、１７日夜には北海道地方へかなり近づく見込みです。このため、１７日は大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、暴風や高波に警戒してください。

＜気象概況＞
　台風第７号は、１６日１５時には八丈島の東約１３０キロの北緯３３度０
０分、東経１４１度１０分にあって、１時間におよそ２５キロの速さで北北
西へ進んでいます。中心の気圧は９９０ヘクトパスカル、中心付近の最大風
速は２０メートル、最大瞬間風速は３０メートルで中心の東側３９０キロ以
内と西側２２０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています
。
　台風第７号は、１７日明け方には関東地方にかなり接近するでしょう。そ
の後１７日夜にかけて速度を速め、東北地方から北海道地方付近を温帯低気
圧の性質を帯びながら北上して、１８日朝にはオホーツク海で温帯低気圧と
なる見込みです。

＜防災事項＞
　台風第７号の接近に伴い、北海道地方では、１７日は大雨による低い土地
の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒してください。また、太平洋
側を中心に、１７日夕方から南東の風が非常に強くなり、海はうねりを伴い
大しけとなる見込みです。暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。
　また、強風や高波、高潮による低い土地の浸水に注意してください。
　北海道地方では、引き続き１７日にかけて、大気の状態が非常に不安定と
なるため、竜巻などの激しい突風のおそれもありますので、屋外の活動など
に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しのある場合には、頑丈な
建物内に移動するなど、安全の確保に努めてください。落雷や降ひょう、農
作物の管理にも注意してください。

　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に注意してください。

＜雨の予想＞
１６日１８時から１７日１８時までの１時間雨量の最大値
　北海道地方の多い所　６０ミリ
１６日１８時から１７日１８時までの２４時間雨量
　太平洋側西部　　　　　　２００ミリ
　日本海側と太平洋側東部　１５０ミリ
　オホーツク海側　　　　　１００ミリ
１７日１８時から１８日１８時までの２４時間雨量
　太平洋側の多い所　　　　１００から２００ミリ
　その他の地方の多い所　　１００から１５０ミリ

＜波の予想＞
１７日に予想される波の高さ
　太平洋側　　　　８メートル　うねりを伴う
　オホーツク海側　４メートル
１８日も太平洋側では、うねりを伴い大しけが続く見込みです。
　
＜風の予想＞
１７日の最大風速（最大瞬間風速）　南東の風
　太平洋側とオホーツク海側　　陸上２０メートル（３５メートル）
　　　　　　　　　　　　　　　海上２３メートル（３５メートル）
　風の急激な強まりや風向の急変にも留意してください。　

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台や測候所の発表する防災気象情報に留意してくださ
い。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームページ等の最新の台
風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、１７日５時頃に発表する予定です。