[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.500460)

平成２８年０８月０９日０５時１２分
札幌管区気象台発表

北海道地方は、９日朝にかけて大雨による土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒してください。また、台風第５号の北上で太平洋側は、９日から１０日にかけて高波に警戒してください。

＜気象概況＞
　台風第５号は、９日３時には水戸市の東約３１０キロの北緯３６度５０分
、東経１４３度５５分にあって、１時間におよそ２５キロの速さで北へ進ん
でいます。中心の気圧は９８０ヘクトパスカル、最大風速は３０メートル、
最大瞬間風速は４０メートルで、中心の東側２８０キロ以内と西側１７０キ
ロ以内では、風速２５メートル以上の暴風となっています。
　北海道地方を前線が通過中で大気の状態が非常に不安定となっています。
また、台風第５号は、９日夜には北海道の南東海上に達し、１０日朝には千
島近海で温帯低気圧に変わる見込みです。

＜防災事項＞
　北海道地方を前線が通過中で、大気の状態が非常に不安定となっており、
日本海側南部では、９日朝にかけて大雨による土砂災害に厳重に警戒してく
ださい。日本海側南部と太平洋側西部では、９日昼前にかけて低い土地の浸
水、オホーツク海側北部も含めて河川の増水やはん濫に警戒してください。
また、太平洋側東部では、９日昼前から夕方にかけて低い土地の浸水に警戒
してください。
　太平洋側の海上では、台風の北上に伴い９日から１０日にかけて、北の風
が非常に強く、海はうねりを伴い大しけとなる見込みです。高波や越波によ
る海岸付近の施設などへの被害に警戒してください。
　北海道地方では、９日から１０日にかけて、大雨や高潮による低い土地の
浸水、土砂災害、河川の増水、落雷や降ひょう、農作物の管理に注意してく
ださい。
　竜巻などの激しい突風のおそれもありますので、屋外の活動などにも注意
してください。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するな
ど、安全の確保に努めてください。
　
　６月１６日に発生した地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでい
る所があります。土砂災害に注意してください。

＜雨の予想＞
９日６時から１０日６時までの１時間雨量の最大値
　日本海側南部、太平洋側　　　５０ミリ
　その他の地方　　　　　　　　４０ミリ
９日６時から１０日６時までの２４時間雨量
　太平洋側東部　　　　　　　１２０ミリ　
　オホーツク海側　　　　　　１００ミリ
　その他の地方　　　　　　　　８０ミリ

＜波の予想＞
１０日にかけて予想される波の高さ
　太平洋側　　　　　　　６メートル　うねりを伴う
　その他の海域の高い所　３メートル
　
＜風の予想＞
１０日にかけての最大風速（最大瞬間風速）
　北または北東の風
　太平洋側東部　陸上１５メートル（３０メートル）
　　　　　　　　海上２０メートル（３０メートル）
　その他の地方　陸上１２メートル（２５メートル）
　　　　　　　　海上１５メートル（２５メートル）

＜潮位の予想＞
９日夕方から夜遅くにかけての最高潮位
　太平洋側東部　標高１．１メートル（ピークは９日夜のはじめ頃）

＜雨の実況＞
降り始め（８日８時）から９日４時までの１時間雨量の最大値
（解析雨量による速報値）
　空知地方　岩見沢市栗沢町付近　約９０ミリ（９日０１時３０分）
　空知地方　栗山町付近　　　　　約８０ミリ（９日０１時３０分）
降り始め（８日８時）から９日４時までの雨量
（アメダスによる速報値）
　宗谷地方　枝幸町歌登　　　１１６．０ミリ
　上川地方　音威子府　　　　１０５．０ミリ
　空知地方　岩見沢市栗沢　　　９７．０ミリ　

＜お知らせ＞
　平成２８年６月１６日の地震で揺れの大きかった函館市では、大雨警報・
注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています
。

　引き続き、地元気象台・測候所の発表する防災気象情報や竜巻注意情報に
留意してください。また、台風の位置や進路については、気象庁ホームペー
ジ等の最新の台風情報をご覧ください。

　次の北海道地方気象情報は、９日１６時頃に発表する予定です。