[北海道：防災情報メール] 防災・防犯 (No.420625)

平成２８年０２月２９日１６時００分
札幌管区気象台発表

日本海側南部は、２９日夜遅くから３月１日明け方まで、数年に一度の猛ふぶきとなるおそれがあります。外出は控えてください。北海道地方は３月１日にかけて、暴風雪、高波、大雪に厳重に警戒してください。

＜気象概況＞
　前線を伴った低気圧が北海道の西海上にあって、急速に発達しながら北東
に進んでいます。この低気圧の影響で、北海道地方では雪を伴い風が非常に
強くなっており、太平洋側を中心に大雪となっています。
　低気圧は、２９日夜から３月１日朝にかけて北海道付近を通過し、その後
は強い冬型の気圧配置となる見込みです。

＜防災事項＞
　日本海側南部では、檜山地方と後志地方を中心に、２９日夜遅くから３月
１日明け方にかけて、見通しがまったくきかない猛ふぶき、大雪や吹きだま
りにより車の運転が困難になるなど、数年に一度の猛ふぶきとなり交通機関
に大きな影響がでるおそれがあります。外出は控えてください。　
　北海道地方では、引き続き東または南東の風が雪を伴い非常に強く、低気
圧の通過後は北西の風に変わってさらに強まるでしょう。このため、３月１
日は北海道地方の広い範囲で暴風雪や大雪となる見込みです。海は大しけの
状態が続き、３月１日は猛烈なしけとなる海域があるでしょう。
　風の急速な強まり、天気や風向の急変、暴風や高波、大雪に厳重に警戒し
てください。
　　　
　オホーツク海、宗谷海峡、根室海峡では、流氷の動きが激しくなりますの
で注意してください。

＜風の実況＞（アメダスによる速報値）
２８日２２時から２９日１５時までの最大風速（単位：メートル）
　胆振地方　白老町高砂町　東南東　２３．０（２９日０９時０２分）
　　　　　　（１９７７年の統計開始以来１位の値を更新しました。）
　　　　　　苫小牧　　　　東南東　２２．１（２９日０９時２６分）
　空知地方　深川　　　　　南東　　２１．９（２９日１２時１４分）
　檜山地方　奥尻空港　　　南南西　２１．５（２９日１０時０３分）

２８日２２時から２９日１５時までの最大瞬間風速（単位：メートル）
　胆振地方　苫小牧　　　　東南東　３２．６（２９日０９時１７分）
　　　　　　白老町高砂町　東南東　３１．１（２９日０８時５３分）
　空知地方　深川　　　　　南東　　３０．８（２９日１２時１１分）
　檜山地方　奥尻空港　　　南西　　２８．８（２９日０９時５７分）

＜雪の実況＞（アメダスによる速報値）
２８日２２時から２９日１５時までの降雪量
　十勝地方　芽室　　　　　　６３センチ
　　　　　　中札内村上札内　５６センチ
　　　　　　帯広空港　　　　５６センチ

＜風の予想＞
３月１日にかけての最大風速（最大瞬間風速）　
日本海側南部・太平洋側西部　西または北西の風
　海上２８メートル（４０メートル）、陸上２５メートル（３５メートル）
日本海側北部　北または北西の風
　海上２５メートル（３５メートル）、陸上２３メートル（３５メートル）
太平洋側東部・オホーツク海側　北または北西の風
　海上２５メートル（３５メートル）、陸上２０メートル（３５メートル）

＜波の予想＞
３月１日にかけての波の高さ
　日本海側南部　　９メートル
　太平洋側西部　　７メートル
　日本海側北部　　６メートル

＜雪の予想＞
２９日１８時から３月１日１８時までの降雪量
　北海道地方の多い所　　５０センチ

　引き続き、地元気象台や測候所が発表する気象情報に留意してください。

　次の「北海道地方気象情報」は、２９日２２時頃に発表する予定です。